トップメッセージ
当社は分析専門のCROであります。当社の事業、即ち化学分析・微量分析技術をベースとした各種試験研究は、研究開発全体においてはマイナーな分野といえます。新薬開発に要する莫大な費用に占めるバイオアナリシス(生体試料中薬物濃度分析)のコストの割合は1〜2%程度にすぎません。しかし、多くの場合、世界ではじめて事実としてのデータを出す責任重大な仕事です。分析結果は解析され、解釈され、種々の資料に用いられます。その影響の拡がりやリスクと重要性を考えれば、当社の事業は質(感度、精度、真度、特異性、再現性、安定性など)が悪ければタダでも駄目であることは自明の理であります。自動車や航空機などに欠陥部品が使われていたらどうなるでしょうか、想像してみればわかると思います。医薬品は科学情報のかたまりです。科学情報の部品生産者である私たちは、完全主義者の情熱をもって専門性を発揮し、医薬品開発の質の向上とスピードアップに貢献していかなければならないと考えております。
当社は現在、バイオアナリシスの分野では国内シェアナンバーワンです。しかしリーディングカンパニーといえども当該分野の国内受託市場は80〜90億円程度であると推定され、所詮スモールビジネスの世界のことではあります。従って、国内シェアを更に高めるとともに、将来、ワールドワイドでナンバーワンになることがひとつの目標です。JCLバイオアッセイは、技術的には既に充分世界に勝てるレベルにあります。あとはクオリティーカンパニーの特徴を維持したまま事業展開をいかに速く、確実に進めるかが私たちの課題であると受けとめております。長期的視野に立って判断いたしますと、サンプルを日本に空輸して分析を行うことは時間的にもコスト面でも不利であり、やはり米国内に研究所を設立しなければグローバルマーケットでの本格的な営業活動は難しいと思われます。そこで、最短で2010年度には米国に研究所を開設し、世界市場にチャレンジしていく方針であります。
当社といたしましては、さらなる発展を目指し、勇気と節度を両輪として時代の要請に応えるべく鋭意努力してまいりますので、なお一層のご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げる次第でございます。
代表取締役社長
籾山 邦男




